セルフリノベで事務所を創ってみる(その3)+空き家再生事業をやるならの考察
- OCHII JUNICHI

- 10月13日
- 読了時間: 4分
皆様こんにちは。
セルフリノベの続きです。今回でセルフリノベ編は最終回です
今回は内装仕上げ関係です。
前回の更新から、3年も経ってしまいましたので、
遠い記憶を掘り起こしながら仕上げ編を書きたいと思います。
最後にブログを更新したのは2022年なのですが、2022年は趣味だった珈琲焙煎事業
を立ち上げたので、忙しさにかまけてブログ更新を怠っておりました。
※専らEC事業です
その後の年も、建築の業務に恵まれ、忙しい日々を送っておりました。
偏にみなさまのおかげです。ありがとうございます。
さて、内装仕上げ編です
内装は、天井、壁が石膏ボード下地に塗装仕上と、床は杉の無垢板とクッションフロアです
大工さんに石膏ボード貼りまでおねがいして、パテ塗りからはじめたのですが、想像以上に下地作りが難しいです。固まる前に余分なパテはキレイに取りきらないと、後の磨き作業で粉地獄になります。かと言って、うすすぎると凹みが埋まらないという絶妙な加減が必要。
設計では塗装が安上がりと教わっていたのですが、絶対にクロスのほうが安いと思います。
塗装は下地が大変。少々の不陸も目立ちます。
設計者が施工を体験するのは本当に良い試みだと思います。無用な作業を軽減したり、自身の設計図書の書き方を見直すきっかけとなりました。
壁の下地を整えながら、表しの梁をサンダーで磨いて
塗装の色を決めて

助っ人が現れ

梁を養生して塗装して、塗装して、塗装して、塗装して
床を貼っていきます。
杉の無垢材の加工は、当初は光る技術(物の形を写し取る技術)が乏しく、光れたとしても丸鋸で微妙な曲線を切るのがおっかなくて、最初の部屋は壁と床に隙間があります。幅木という、素晴らしい部材がありますので、後でそれで誤魔化します
一部屋目の施工後、杉板の働きが135mmなのですが、135で割り付けると最終的に合わないのがわかり、136mmで割り付ける必要があるのがわかりました。切れ端で、一旦部屋の中心から割り付けて確認してみたり、だんだん職人っぽい動きができるようになりました
また、丸鋸の技術も向上し事務所エリアはキレイに貼れました
クッションフロアも貼りました
予想外に早く届いた焙煎機が鎮座したり、燕が来たり
色々頑張って、とりあえず、事務所を移設できるようになったので、一旦おわりにしました
未施工なのは、カウンターと内装ドア
カウンターは珈琲事業用なので、少し様子を見てデザインします
ちなみに外観はこんな感じにまとめました。ビフォー画像は、焙煎機の煙突開口を開けた時に撮影しました。アフターは塗装後と看板設置後です
三年経って、落ち着きました
以上、セルフリノベで事務所を作ってみるでした。
考察(空き家再生事業をやるなら)
費用的には
電気工事:150万(事務所+店舗で容量大きめ)
大工さん:100万
外壁塗装:10万
材料:たぶん120万くらい
廃材処分費:10万くらい
ざっくり400万くらいかかったと思います。
工期:土日だけかつ、業務が忙しいときはお休みだったので、1.5年かかってます。。。
将来的に空き家再生プロジェクトをやりたいなと考えていたのですが、古すぎる物件は考えものだと言うのがわかりました。特に、碍子で屋内配線をやっている物件は、基本的に電気工事を、まるっとやり換えが必須です。そこまでやっても、冷暖房効率が悪かったり、色々です。当事務所は事務所空間だけ断熱施工したので、まだ良いですが、断熱の無い部屋は外気温とほぼ同等です。冬季は建物内で息が白くなる(笑)
空き家再生を事業でやるなら
・土壁ではない物件(土壁かつ基礎がある家は大体、土台が腐ってる)
・ちゃんと分電盤がある物件(屋内配線が碍子のはNG)
・根田、大引はやり換えられる
・柱取り替えくらいできる
・電気工事できる
・軽トラもってる
・工具一式ある
くらいで、コストを圧縮しないと合わない(工事は自分)と言うことがわかりました
なかなかストライクゾーンが狭そうな事業だと思います
お疲れ様でした






































































































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